悪性脳腫瘍(特に神経膠腫)では病変の拡大切除を目指しています。悪性神経膠腫は正常神経組織と腫瘍組織が混在しているため、病変摘出による後遺障害を回避すべく、脳機能画像を含めた画像誘導下手術や術中神経モニタリングを採り入れています。また、当センターでは覚醒下手術(意識を覚醒させたうえで行う手術)を積極的に行っており、最大限の腫瘍摘出と脳機能温存を図っています。2014年に覚醒下手術を導入して以来、2017年末までに合計36件の覚醒下手術を施行し、安定した手術成績を達成しています。
化学療法が有効な腫瘍に対しては、血液・化学療法科、臨床腫瘍科と共同で行っています。
悪性脳腫瘍の補助療法については国立がん研究センターが主催している日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の参加施設として先進的な抗癌剤治療、放射線治療を行なっています。