転移性脳腫瘍

がん患者さんの10人に1人が脳転移を患っていると言われております。最近の分子標的薬の進歩により転移性脳腫瘍の患者さんが増えており、脳転移後の予後も大幅に向上しております。代表的な転移性脳腫瘍の原発巣は肺がんと乳がんですが、その他のがんにおいてもしばしば脳転移が見られます。成人病センター脳神経外科では、転移性脳腫瘍を患っておられる患者さんに対して、積極的な治療を行っており、患者さんのQOLを十分に考えながら、最適な治療方針を提供しております。

転移性脳腫瘍の手術治療

3cm以上の病変で、患者さんの全身状態が良好である場合には手術による腫瘍摘出の適応となります。成人病センター脳神経外科では、転移性脳腫瘍の腫瘍摘出術に術中ナビゲーションシステムを使用し、確実な病変の摘出を行っております。

転移性脳腫瘍の全脳放射線治療

多発する脳転移巣に対しては、全脳放射線治療が標準治療として推奨されております。成人病センターでは、30〜40Gyの放射線量を全脳に照射しております。

転移性脳腫瘍に対する定位放射線治療(Xーナイフ)

3cm以下の病変で、病変数が少ない患者さんでは、定位放射線治療の適応となります。病変に対して、集中的に放射線が照射される、いわゆるピンポイント照射です。ガンマナイフと同等の治療効果を達成でき、ガンマナイフで必要である金属フレームによる頭部固定が不要であり、患者さんへの負担が少ない治療法です。

各種臨床試験

成人病センター脳外科では、JCOGの「転移性脳腫瘍に対する、腫瘍摘出術+全脳照射と腫瘍摘出術+Salvage Radiation Therapy とのランダム化比較試験」登録施設として臨床研究に参加しております。症例登録は終了し、現在患者様がたの追跡調査中です。お問い合わせは以下までお願い申し上げます。

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