当科の特徴

ごあいさつ

大阪国際がんセンターは2017年3月に現在の場所に移転し旧大阪府立成人病センターから改組しました。当センターの脳神経外科は脳腫瘍や脳腫瘍に伴う血管障害など、専門性の高い治療を提供しております。平成30年8月より脳神経外科診療責任者として赴任しておりますが、これまでの当科の実績を生かし、質の高い最高の脳腫瘍、脳が関係するがん治療を提供してまいります。
脳腫瘍の治療には新たな抗がん剤、分子標的薬、免疫療法など、様々な治療法が開発され、その選択には高い専門的知識が要求されるようになってきております。また治療の中には受けられる施設が限られるものもあります。
脳腫瘍は麻痺や失語、認知機能の低下など様々な神経症状が出現します。そのため、脳腫瘍により失うものを最小限に食い止め、QOLを重視して患者さんが元の生活に戻れるような手術治療や後療法が求められます。その一方で可能な限り根治性を追求した手術も同時に求められます。覚醒下手術や詳細な脳機能解析技術を用いて手術を行い、この相反する要求を満たすことができる限られた施設の一つであると自負しており、基幹病院脳神経外科として他の医療機関では提供できないような高い水準の脳外科診療を大阪府民の皆様に提供できるように日々努力して参ります。
最後に、病気によっては再発の恐れから常に不安をかかえてしまうこともあるかと思います。さらには、再発への不安だけでなく、妊娠や出産、就職など様々なライフイベントも患者さんと話し合って解決方法を一緒に探していけるよう心がけてまいります。

平成30年8月1日 沖田 典子

診療内容

主要疾患

  • 悪性脳腫瘍(神経膠腫、胚細胞性腫瘍、悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍)
  • 良性脳腫瘍(髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫、頭蓋底腫瘍、頭蓋骨腫瘍)
  • 脳血管障害(脳動脈瘤、閉塞性脳血管障害、脳動静脈奇形)
  • 脊髄腫瘍(脊髄髄内腫瘍、脊髄髄外腫瘍)
  • 機能的脳外科疾患(三叉神経痛、顔面痙攣、水頭症)

治療方針

診療哲学

脳腫瘍治療では長期にわたる患者さんへのトータルケアが必要です。「正しい知識とデータ」に基づいて、開頭手術、血管内手術、放射線治療、薬物療法といった多彩な治療法の中から、患者さん一人ひとりに最適な治療法を選択しています。

最先端の治療提供

院内の他診療科や数多くの医薬研究機関と連携しながら、最新の診断・治療技術を採り入れています。先進的な脳画像解析や画像誘導ナビゲーションシステムなど、世界最高水準の手術支援技術を駆使し、必要最小限の侵襲で、安全かつ確実な腫瘍摘出を心がけています。

セカントオピニオン

他院で治療困難とされている患者さんのセカンドオピニオンを積極的に受け入れております。当院を含めて限られた施設でしか行われていない先進的治療法の提供や他治療施設への紹介を行なっています。

各種臨床試験

JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)臨床試験

JCOG1016:初発退形成性神経膠腫に対する術後塩酸ニムスチン(ACNU)化学放射線療法先行再発時テモゾロミド化学療法をテモゾロミド化学放射線療法と比較するランダム化第III相試験

JCOG1114:初発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する照射前大量メトトレキサート療法+放射線治療と照射前大量メトトレキサート療法+テモゾロミド併用放射線治療+テモゾロミド維持療法とのランダム化比較試験

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